France ジベルニー ベズレー ランス
2014 August

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1) パリからジベルニーへ
2) バルビゾンからジョワニーへ
3) ベズレー
4) ランス
5) エペルネーへ

おはよう

朝ご飯は9時からだそうだ、心地のいい朝の庭を散歩し、 コンチネンタルな朝ご飯♪

さて、部屋に戻りテレビに見覚えがあると思えば、、
何と、7年前の自分の仕事にこんなところで出会うとは。。

よく見れば、、 このテレビは、、
2007年に私がUKに通ったのは、 テレビのこのGUI (Graphical User Interface) を設計するためだった。

そのころ PlayStationの GUIだった XMB(クロスメディアバー) をテレビでも採用することになった。 北米と日本は比較的早く対応したが、欧州は遅れていた。 欧州のテレビはUKで設計されていて、 UKから東京に再三応援要請を出したそうだが、 東京も余裕はなく答えられていなかった。

そんな折、欧州のテレビのGUIは、 元々以前に私が書いたライブラリと開発ツールが使われていた縁で、 テレビとは無関係の開発部門にいた私がUKに呼ばれることになった。 そして半年程UKに通いながら、C++によるXMBのコードを書いた。 (これを機に他の開発案件でもしばらくUKとBarcelonaに通うことになる)

ただし、UK設計のテレビは欧州向けで、 日本に暮らす私はその後出会う機会はなかった。 そんなテレビに7年も経ってフランスで出会うとは。。

 

ル・コルビュジェのサヴォア邸に寄る

11時ごろチェックアウト。 姫が近くにコルビュジェのサヴォア邸があるのを見つけ行ってみることにする。 30分程で到着し、近くの駐車場に車を止めた。

制約のない快適な住まいの原点とはこういうものか、、
室内とつながるプライベートな中庭テラス 広いとか狭いとかではなく必要で十分な室内空間
森に囲まれ 夢が膨らみそうな、子供部屋かな
屋上にある風景を切り取る窓 サヴォア邸でした
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バルビゾンへ

フランスの運転には慣れてきたが、それなりにごちゃごちゃした街で、 カーナビの指示通りに走れないこともある。 ふと道を間違え流れに任せ「きっとこの方向でも合ってるよ」と走っていると、 向こうにエッフェル塔が見えてきた。気が付くとパリ市街に迷い込んでいた。 フランスの郊外は十分に走れると思っていたが、 パリ市街には一応まだ近づかないつもりでいたので、 急きょ姫にナビってもらい何とか高速に戻った。 その内、 パリ南部のオルリー空港が見えてきてようやく予定の高速A6に乗ることが出来た。

A6を南下し1時半ごろ、 フォンテーヌブローの森の中の画家たちの小さな村であるパルビゾンに着いた。 途中大雨だったがパルビゾンに着くと雨は上がり晴れてきた。 ほんの小さな村だが、それは美しいところだった。

何軒かある店のひとつ
バルビゾンのメインストリート
小さな教会の横から裏手に続く路地 教会の脇道

2時ごろ、ピンクな内装の店でランチ。

食事が美味しくなる色なのかどうか(汗 フランス人は好きそうだが(笑

バルビゾン美術館。昔はバルビゾン派の画家達が泊まる宿だったそうだ。

当時の宿の雰囲気や壁の落書きまでそのまま残されている
バルビゾン派フェルディナン・シェニョー作、 引き込まれそうな風景画だ

彼らバルビゾン派の後を継ぐ人達は今はいるのかな、 昔の画家達の見果てぬ夢の跡を見たような。 時間があればこの通りの向こうに広がる彼らの草原を訪れてみたいところだった。
そしてジャン=フランソワ・ミレーのアトリエへ。

アトリエに向かう おやっ、ラ・ボエムが、、(笑
ミレーのアトリエの前
アトリエは今は美術館にもなっている
 
3時半ごろパルビゾンを後にした。
車のFMラジオから流れるのはベートーベンの7番。 私にとって7番は rock'n roll だ。 ノリノリでフォンテーヌブローの森を駆け抜けた♪
 
 
高速A6のパーキングへ入ろうとしていると、 突然、姫の叫び声が「カバンがない! パスポートがない!
どうもミレーのアトリエに忘れてきたようだ。 4時半、急遽Uターン。 すぐにアトリエに電話すると、 カバンはアトリエにあるとのことで胸をなで下ろす。 アトリエのおばさんも心配してくれていた。 パルビゾンへ戻りカバンも戻りよかったよかった。 バルビゾンは我々が去ったあと雨が降ったようだ。
 
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今夜のホテルのあるジョワニーへ

高速A6を降り、パリ南東140kのジョワニーへ向かう。 途中ゲリラ豪雨のようなすごい雨にあった。 車の前が見えなくなる程の雨、一瞬フランスが日本と同じ東南アジアに思えた。

この写真ではうまく撮れていないが本当にすごい雨だった

ラ・コート・サン・ジャック(3泊目)

7時ごろ雨のジョワニー、ラ・コート・サン・ジャックに到着した。 品のある落ち着いた部屋で見晴らしもよく、 夕食まで心地よい時間だった。

あんなに降っていたのに、空が明るくなり日が差してきた、 バルコニーから見える橋とボート

9時ごろ、オーナーシェフ Jean-Michel Lorain の名を冠した、 ミシュラン3つ星のレストランで夕食。

淑女を連れたスーツの決まった紳士、恰幅のいいラフな美食家、 着飾った子供達、さまざまな人達が食事を楽しんでいた。

今夜は姫は自分には生牡蠣、私には創作料理を選ぶそうだ(笑
Jean-Michel Lorain さんがテーブルを回ってこられた
デザートの時間
食事の後キッチンやワインセラーを案内していただいた
そうしてコーヒーとお菓子のサービスは別室(読書室)に用意されていた
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